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ランキング商品の気になる感想は?

フランス史10講 [ 柴田三千雄 ]のレビューは!?

50代 男性さん
フランスの歴史というのはある程度知っているので、こういうトピックを10選んでの解説は、いまさら通史を読む気もしないので、ありがたいです。あまりフランス史を知らない方にとっても、わかりやすく読めて、フランスのおおよその歴史がわかると思います。現代に近い部分の第9章、10章の解説も興味深く読ませていただきました。

年齢不詳さん
フランス語を13年間習っています。何回聞いても、フランス語で習った歴史は頭から抜けてしまうので、本書を買いました。わかりやすかったです。でも、やっぱり忘れてしまうのは、年のせい?

60代 男性さん
今年3度目のフランス旅行に向け、知識を植えつけるために購入しました。 たとえば100年戦争と名前は知っていても、どのようないきさつでどことどこの戦争なのか、昔歴史で教わりましたが、まったく忘れています。この本で再度広く浅くフランスを知ることができました。 気になる事象がいくつかあるので、別の詳細な本で読むことにします。 広く浅くフランスの歴史を再確認するに、最適な本です。

年齢不詳さん
手軽にフランス史の流れを読み直したかったのでドイツ史10講とセットで購入しました。互いの時代と地理の重なり合いを特に意識して述べられているので大変理解しやすいです。

40代 男性さん
「フランス史10講」などというタイトルがついているが、フランス史における重要なエピソードの物語(histoire)ではなく、フランス史における各事象を歴史学・社会学の観点から分析したものである。その意味では、中公新書の「物語歴史」シリーズとは相当趣きが異なる。本書ではフランス史の紹介はしないので、高校卒業程度の世界史の知識は必須である。その意味では大学教養課程以上の読者を想定しているが、大学専門課程以上の者でも西洋史専攻以外の者には結構ハードであり、お手軽に読める本とはいいがたい。高校生で将来文学部で歴史学を専攻しようと考えている者には、高校までで習う「歴史」と大学で学ぶ「歴史学」の落差を痛感できる良い機会となると思う。以下、第6講フランス革命と第一帝政より抜粋。「変革主体にとって最も重要な属性は政治プログラムである。王権と高等法院が抗争を繰り返す原因は、一方には課税の「平等」の名の下に中間団体の「特権」を否定する王権側、他方には政治的「自由」の名の下に王権の「専制」を否定する貴族側の論理が両立不可能なことにある。これこそがアンシャン・レジームに内在するディレンマなのだが、来るべき全国三部会を立憲的な国民代表機関に転換することで、一刀両断にこの決着をつけようとするのがそのプログラムである。言い換えると、社団原理で編成されている国家機構の外にある社会的結合関係こそが正統性を持つ「公共圏」なのだという理論であり、ここに「国民」の観念が誕生する。」以上、御参考までに。

30代 男性さん
フランス史を古代ローマ時代から現代まで コンパクトにまとめてあるので フランス史をさらっと読むにはお薦めです。 文庫本なので深く突っ込んだ内容までは無理ですが それでもフランク王国からカペー3朝、革命から近代まで 要点がまとまっています。 この本でフランス史全般を読んでおいて 深い内容は各々の時代を題材とした本を読めばいいと思います。

年齢不詳さん
柴田先生の書き方は、さすがに新書であることを配慮されてはいます。学術論文とはかなりスタイルがちがっています。ですが、「みなさん、一緒に楽しく学びましょう」といった姿勢は見られないので、高校生などにはかなり難しいのではないかと思います。もしかしたら大学生にさえ。とはいえ、あれこれ考えた末、私もいまでは、これはこれでいいと思えるようになっています。歯ごたえのある内容は、おそらく一部の人たちを奮起させるでしょうから。